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【在学生情報】有馬景一郎/第55回DG-Lab研究会にて発表

2024年3月19日

  • カテゴリ:
  • Y-GSC博士後期課程在学中の有馬景一郎さんが、ドゥルーズ・ガタリ・ラボラトリにて

    「フェリックス・ガタリと内容の問題 四機能素のメタモデル化におけるイェルムスレウ言語素論受容の観点から(仮)」
    という題目で発表しました。

    詳細は下記をご覧ください。
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    URL:https://dglaboratory.wordpress.com/

    【日時】2024年3月16日(土)14:00-17:30(※13:00からミーティング)

    【使用アプリ】Zoom(開催当日、EメールにてURLをお送りいたします)

    【参加費】無料

    【定員】最大50人

    【タイムテーブル】

    14:00 読書会
    フェリックス・ガタリ『三つのエコロジー』(1989)7〜47頁(進行:田中佑樹)

    フェリックス・ガタリの『三つのエコロジー』(1989)、7〜47頁までを読んでいきます。本著では晩年のガタリ思想における重要概念であるエコゾフィー(環境哲学)が提起されています。エコゾフィーは環境のエコロジー、精神のエコロジー、社会のエコロジーを横断的に論じるものとされており、横断性、主観性、美的-倫理的パラダイムなどのガタリ思想と結びついています。本著は現実的なエコロジー問題を射程に入れているものの、こうしたガタリ独自の概念も頻出することで読解が容易とは言えません。そこで今回の読書会では本文内容を読解しつつ、本著を『千のプラトー』のガタリなりの続編として捉えることを試みます。

    16:00 研究発表
    有馬景一郎 フェリックス・ガタリと内容の問題
    四機能素のメタモデル化におけるイェルムスレウ言語素論受容の観点から(仮)

    本発表は、フェリックス・ガタリにおけるルイ・イェルムスレウの影響を検討する。ガタリはイェルムスレウの表現と内容という概念を受け継いだ。ガタリは『分裂分析的地図作成法(以下、CS)』において、表現と内容を異なる水準で用いる。CSが非常に難解になるのは、この表現と内容の異なる水準が明示されないことが一因である。ガタリの表現と内容は、CSの四機能素(流れF、領土T、門Φ、宇宙U)の全体の構成、すなわちメタモデル化にかかわる。イェルムスレウは言理学を構築する中でメタ記号という概念を彫琢した。ガタリの四機能素は、イェルムスレウ言理学におけるメタ化という動きによって捉えられることを明らかにする。

    17:30 閉会