【12/16(日)野毛zart】佐藤実 (m/s)の共鳴ワークショップ
Y-GSC教員、中川克志による「佐藤実 (m/s)の共鳴ワークショップ」が12/16(日)に開催されます。
学外からの参加も受け付けています。詳細は以下よりご確認ください。
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佐藤実 (m/s)の共鳴ワークショップ
佐藤実さんに共鳴について教わり、持ち寄った空間の響きを聞いてみる
コップ、花瓶、筆箱、わたしたちの身の回りには小さな空間がたくさんあります。そしてあらゆる空間は共鳴します。このワークショップは、佐藤実(m/s)さんに共鳴について教わり、共鳴に耳を傾けるものです。
日時:2018年12月16日(日)午後1時より6時まで
場所:野毛zart
*参加希望者は11月末までに中川(katsushinakagawa@ynu.ac.jp)までご連絡ください。大学の授業の学外実施版みたいなものですが、学外の方でもどうぞご参加ください。参加料金は不要ですが、準備を手伝ったり記録を録ったり撮ったり取ったりして欲しいかも、です。定員15名程度、というつもりです。
◆概要説明
波が跳ね返るような壁のある空間は、どんな空間でも「共鳴」という固有の振動を持っています。もちろん、そこには振動が波として伝わるための媒質、例えば空気などが存在しなければなりません。その空気の振動を、主に「音」として私たちは聞いているのです。部屋の中やあるいは空っぽの容器の中の空気の振動は、空気自体の特性や、空間の大きさ・形・壁の素材などの影響を受けて、それぞれ独自の波打つ状態を持ちます。それが共鳴であり、私たちが響きとして聞くものです。
つまり、身の回りのあらゆる閉じられた空間にはそれぞれ独自の響きがある、と言うことができます。
そういった身の回りの小さな空間を持ち寄って、その独自の響きを簡単であるが特別な方法で増幅してみましょう。そこに普段気づかなかったような音の豊かさを発見できるかもしれません。
◆参考
アーティスト佐藤実さん (m/s) のウェブサイト:https://www.ms-wrk.com/
音響空間スタジオのウェブサイト:http://ynutokiwadai.web.fc2.com/
◆主催
横浜国立大学都市イノベーション研究院・音響空間スタジオ(中川克志)/新音響文化研究会
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佐藤実 (m/s)さんは1989年からm/s名義で活動をしているアーティストで、物理現象とその受容に関心を持ち、パフォーマンス、録音作品、展示作品等々を通じた活動をしています。Wrkというレーベルも運営していました(1994-2006)。学芸員としても展覧会やアートイベントの企画をしてきた方で、ここ数年は、アルヴィン・ルシエ(Alvin Lucier)の著書『Chambers』の翻訳を行っています。ルシエはジョン・ケージの次世代くらいの作曲家/実験音楽家で、音響という物理現象の面白さを可視化/可聴化させる作品に長けたアーティストで、実は必ずしも「サウンド・アーティスト」ではない佐藤実(m/s)さんも、今年の4月におそらく最後の来日公演を果たしたルシエからは大きな影響を受けているようですし、今回の来日の前にルシエを日本に招聘した方でもあります。