飯岡陸企画「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」開催中
Y-GSCスタジオ横浜都市文化コース(ポートフォリオコース)修士課程在学生 飯岡陸(いいおか・りく)さんが企画・キュレーションを手がける展覧会「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」が開催中です。
《新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン》展覧会概要
キュレーション: 飯岡陸
参加作家: 迎英里子、PUGMENT、小林健太、大崎晴地
会 期: 2016年10月1日(土)~10月23日(日) 月火祝休 水曜日-土曜日 12:00-19:00 / 日曜日 12:00-17:00
※会期初日10月1日(土)18:00- 迎英里子による「実践」(パフォーマンス) 19:00-レセプションパーティ
会 場: KAYOKOYUKI 駒込倉庫 Komagome SOKO
展覧会情報: http://www.kayokoyuki.com/jp/161001.php
住所: 東京都豊島区駒込2-14-2(JR 駒込駅 東口より徒歩1分 / 東京メトロ南北線 駒込駅 4番出口より徒歩3分)
google map: https://goo.gl/maps/BkMTLpzGfb12
協賛: 資生堂
《会期中のイベント》すべて予約不要、開場30分前
①「迎英里子〈実践〉(パフォーマンス)」10/1(土)18:00- 入場無料(終了)
②「小林健太の作品について(仮)」 小林健太×水野勝仁(司会: 飯岡陸)10/15(土) 18:00-20:00 入場1000円
※トーク終了後、小林健太初写真集「EVERYTHING_1」(Newfave)を購入の方にはサイニングを行います
③「空間と記述」山本浩貴+h(いぬのせなか座)×大岩雄典(アーティスト)によるパフォーマンス+トーク 10/16(日)15:00- 入場1000円
④「ルーブ・ゴールドバーグ・マシーンの射程」石岡良治×飯岡陸 10/22(土)18:00-20:00 入場1000円
問い合わせ
新しいR・G・M展実行員会 new.rgm.info@gmail.com
この度、展覧会《新しいルーブ・ゴールドーバーグ・マシーン》を開催いたします。社会システム、心と体の関係、デジタル環境、ファッションなどの諸問題を扱う迎英里子、PUGMENT、小林健太、大崎晴地が新作を発表いたします。
消化器官の仕組み、花が開花する構造、水蒸気の循環、石油の採掘など、何らかのシステムを装置化した立体作品を発表してきた迎英里子。衣服と人・都市・社会・時間との関係性を抽出し、それらを元に衣服制作を行っているファッションブランドであるPUGMENT。自身をGUIネイティブと呼び、写真をデジタル編集し作品を制作する小林健太。心と身体、病理などをテーマに、鑑賞者と関わりを持つ作品を制作している大崎晴地。インディペンデントで活動する飯岡陸のキュレーションにより、気鋭の4名がKAYOKOYUKIと駒込倉庫 Komagome SOKOの3フロアを会場に、インスタレーション、写真、映像を中心に新作を発表いたします。
ルーブ・ゴールドバーグ・マシーンとは、発明家でもあったルーブ・ゴールドバーグが1910年代以降に描いた、日常行為をからくりの連鎖によって代行させる機械の名称です。1910年代はまだ、コンピュータが発明される以前ということもあり、ここでは連鎖の機構が具体的に想定されています。その中には人間や動物が埋め込まれ、機械化の進む近代社会を妄想的に図示しています。生態的な反射反応、物理的な現象などが偶然性を伴いながら連鎖していくことで、「傘を開く」「妻に手紙を届けるのを忘れないようにする」などの日常行為を遠回りに代行していきます。しかし、現代を生きる私たちは、見渡すことのできないより不可視な・抽象的な連鎖の中で生きています。参加作家が扱うのはそういった、現代の私たちを取り囲む幾つかの環境、デジタル空間や金融のシステム、生態系などです。本展覧会ではそうした諸事象を扱うことで、人間-環境の関係について思考します。